トマ・ピケティの「21世紀の資本」
600ページを超える大著で値段も高いにも関わらず話題になった本。
自分は2015年に読んでます。
読書のマラソンをしているような感覚。
内容はほとんど覚えてません。
「r 〉g」の不等式を覚えたくらい。
労働による収益率よりも資本による収益率の方が高いという式。
r〉gを証明するために過去の膨大な税務記録を調査した内容だったかな。
本が出版された当時、2014年12月30日の日経平均株価は1万7450円。
この記事を書いている現在は3万7068円。
米国のS &P500は2014年末は2090.57ポイント。
現在は4967.23ポイント。
株価はこの10年で2倍以上の上昇。
10年前に株式投資を始めていれば誰もが儲かってました。
一方で自分が労働で稼ぐ給料はほとんど変わってません。
r〉gの不等式は真実でした。
映画版の「21世紀の資本」があるのを知り視聴してみました。
トマピケティ本人も出演。
昔の映像を交えながら本の内容が分かりやすく紹介されてました。
本で挫折した人でも映画ならついていけそう。
この3世紀の世界の経済成長率は年率1.6%
資本による収益率は4〜5%
ヨーロッパで産業革命が起き、労働者は泥のように働き、資本家はどんどん儲かる。
人口の1%が資本の70%独占していました。
この格差社会は現在でも一緒。
ピケティは映画の中で資産からもっと税金を取ることを提唱。
それ自体は良いことでしょう。
我々労働者の側は何をすればいいのか?
資本家が暴利を貪っているようなイメージの残る映画で、労働者へのメッセージは特にありませんでした。
労働者も資本家を目指す手段はあります。
それが株式投資。
現在は毎月1000円からでもインデックスファンドを購入することができます。
イデコなど税制優遇措置も用意されています。
今後も資本主義が続くのであれば、労働者は働いていて得た収入の一部で株式などの資産を購入していくことがベターな選択では。