
映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」を見ました。
登山愛好家としては気になる作品。
主人公の多部純子は、田部井淳子さんがモデル。
映画の原作は田部井さんの「人生、山あり“時々”他にあり」
アマゾンで注文しようとしたら品切れでした。
自分も山に登るので田部井さんの名前は知ってましたが詳しいことは知りませんでした。
1975年に女性で世界初のエレベスト登頂(8848m)
しかも女性だけの登山隊。
つい先日、日本で女性首相が誕生したばかり。
当時は特に「男は仕事、女は家庭」のイメージが強かったのでは。
エレベストに登ろうとすると、実際の登山も大変だし、高額な資金が必要。
女性だけでスポンサーを募るのは苦労されたことでしょう。
多部純子を演じるのは吉永小百合さん。
青年期はのんさん。
のんさん改名騒動以降テレビでは見なくなりました。
映画で活躍されてて嬉しい。
余命3ケ月と宣告された淳子。
スーパーポジティブな淳子の姿と青年期の淳子が交互に進む物語。
夫が山に登っていたのが大きい。
普通のサラリーマンだったら妻のエレベスト挑戦を理解されなかったかも。
エレベスト登頂して日本で待ち受けるのは多くのマスコミ。
一躍スターになった純子。
一見すると華やか。
その裏では登山隊との軋轢、親子の関係など問題も抱えている。
人生を登山に例えるなら今何合目だろう。
ルートから外れて迷走しているかもしれない。
純子の下山は美しく見事でした。
自分もいつか山を下りる時がやってくる。
いかに山を下りるかが映画のテーマだと感じました。
映画を見たら無性に山に登りたくなりました。
登山好きの方、人生という山を下山中の方におすすめ。
夫婦で鑑賞すれば絆が深まることでしょう。
