やまさんの暮らし

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映画『マミー』和歌山毒物カレー事件の真実を追求するドミュメンタリー。

映画「マミー」を見てきました。

和歌山毒物カレー事件から26年たった今、当時の関係者を訪ね話を聞きながら真実を探っていくドキュメンタリー。

二村真弘監督自身も映画の中に登場します。

監督の熱意が常軌を逸してます。

よくあれだけの人のとこへ会いにいけたなあと。

近くで上映されている劇場を探したら、愛知県名古屋市今池にある「ナゴヤキネマ・ノイ」で上映されてました。

 

1998年7月25日に起きた「和歌山毒物カレー事件」

地域の夏祭りの日に起きました。

67人が急性ヒ素中毒症状。

そのうち4人が死亡。

 

2002年12月に和歌山地裁で林眞須美さんに死刑判決。

2009年5月に死刑が確定。

2024年2月に弁護団が3回目の再審請求を和歌山地裁に申し立て。

 

和歌山カレー事件について完全に忘れてました。

他の方のブログでたまたま映画のことが紹介されてて知りました。

当時は連日テレビのワイドショーで放送されていた記憶。

林眞須美さんが自宅外に並ぶ報道陣にホースで水をかける姿はインパクトありました。

なんの疑いもなく犯人だと思ってました。

報道陣、警察も同じような決めつけがあったのでは。

 

林眞須美さん自身は一貫して容疑を否認。

直接的な証拠もありません。

死刑判決は状況証拠のみ。

その状況証拠の一番の要因となるのは、事件現場で採取されたヒ素の鑑定結果と現場付近の目撃情報。

ヒ素の鑑定結果は現場のヒ素と林家にあったヒ素が同一の種類のものなのかがまず疑わしい。

目撃情報も当初から内容が変わり、かつ見間違えた可能性もある。

 

自分が知っている和歌山毒物カレー事件は、当時のテレビ報道の印象だけでした。

映画を見ると知らなかった事実が次々と出てきてずっと驚いてました。

笑っちゃいけないんだけど、自身が行ってきた保険金詐欺のことについて武勇伝のように語る夫の林健治さん。

 

正直、林眞須美さんが白なのか黒なのか分かりません。

ただ、今ある状況証拠だけで死刑を執行してしまって本当にいいのか。

もし冤罪だったら取り返しのつかないことになります。

事件のあった90年代だと強引な捜査、取り調べもあったかもしれません。

少なくとも現場から採取されたヒ素を現代の科学で改めて鑑定し直すべき。

 

「マミー」は2024年一番の問題作。

今後も再審請求の動向を注視していきたい。

お近くの映画館でもし上映されていたらぜひ鑑賞してもらいたい。