映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」を見ました。
これまで山本五十六をテーマに多くの映画が制作されました。
山本五十六について詳しいことは知りません。
役所広司さんが演じている時点でイメージがかなり美化されます。
山本五十六で有名なセリフといえば「是非やれと言われば半年や1年は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ」
この映画の中で同じセリフが出るわけではないです。
軍部ではアメリカとの開戦を望む声。
マスコミも戦争へ誘導する記事。
一般国民も戦争を始めれば特需で景気が良くなると。
山本五十六はまず日独伊三国同盟に反対でした。
ドイツと手を結べば、ドイツを嫌うアメリカから資源の輸入を絶たれる。
日本には自前の資源がありません。
特に石油は生命線。
油がなければ船も飛行機も動かせない。
頼みの石油を輸送する船もアメリカに攻撃される始末。
軍事力に圧倒的な差がある。
三国同盟を結び、アメリカとの開戦。
真珠湾への奇襲攻撃。
先制攻撃して空母を破壊し早期講和に持ち込む算段でした。
最後通牒を確実に届けるよう念を押すも届かず。
アメリカからしたら怒り振盪で日本を攻撃する口実を与えてしまった。
ミッドウェー海戦で日本は全ての空母を失い惨敗。
事実を伝えない新聞。
戦地からの撤退も“転進”と伝える。
アメリカに民間人を無差別に攻撃され最後は原爆も投下されてしまう。
山本五十六が望んだのは早期講和。
日本の兵力、資源を冷静に見抜いていたのに当時の世相、上からの圧力に屈するしかなかったのか。
あの頃に戻れるならどうすれば戦争を回避できたのだろう。
最悪、原爆投下は回避できたかもしれない。
当時の空気の中だと難しいか。
戦争映画が好きな方におすすめ。
