映画「舟を編む」を見ました。
出版社の辞書編集部の物語。
こうやってブログを書いているぐらいなので、一般社会人よりは言葉に関心を持ち、たまに国語辞典を開けます。
なくてはならないものですが、愛読する対象ではありません。
三省堂の大辞林は企画から出版まで28年かかっているそうです。
辞書を作る作業は気が遠くなるくらい時間がかかり地味な作業。
出版社員から人気がなく、自分の給料代くらい稼げと言われる始末。
映画の主人公は営業部の馬締光也(松田龍平)
大学で言語学を専攻し言葉に関心が強いけどコミュ障。
辞書編集部のベテラン社員の定年退職を機に部署異動します。
編集部員スカウトの場面で出てきたセリフが『君は「右」をどう説明するか?』
箸を持つ方?
辞書に載せるような文例はパッと思い浮かびません。
手元にある三省堂の新明解国語辞典第六版によると、右は「アナログ時計の文字盤に向かった時に、一時から五時までの表示の有る側」と書かれてました。
なるほど。
馬締が暮らす早雲荘の雰囲気がレトロで好き。
口下手な光也が香具矢に思いを伝えるまでの過程も面白かった。
映画を見終わると、不思議と辞書が愛おしく感じます。
今の世の中にある一つ一つの言葉を大切に“用例採集”したくなります。
時代とともに生まれ変わる言葉。
今年の流行語大賞にノミネートされていた「チャッピー」を知りませんでした。
辞書を作ることに人生を賭けた者たちの物語でした。
