先日、第173回芥川賞と直木賞の“該当作なし”のニュースが話題になりました。
1998年以来の該当作なし。
選考のプロセスや基準は知りません。
多くの書店さんの落胆ぶりは想像がつきます。
書店さんは受賞作および受賞作家の他の作品を陳列するために一番目立つ場所を用意していたはず。
ただでさえ本が売れない時代。
芥川賞直木賞は書店にとってのビッグチャンス。
候補者になっていた作家さんもかわいそう。
前夜は眠れかった人もいると思います。
受賞した場合の記者会見で話すことを考えてドキドキしていたはず。
それが該当作なしって。
せめて誰かが選出されれば納得できます。
候補作の作家たち全員を否定するような結末。
芥川賞と直木賞の発表は半年に1回。
これから半年で受賞に該当する作品が生まれるのか疑問。
今回の騒ぎを受けて、今後は必ず誰かを選出する予感がします。
地元・岐阜県出身には直木賞受賞作家が多いです。
131回 奥田英朗「空中ブランコ」
145回 池井戸潤「下町ロケット」
148回 朝井リョウ「何者」
166回 米澤穂信「黒牢城」
現在も第一線で活躍する作家ばかり。
作家にとって直木賞は人生を変える大きなもの。
重みがあり過ぎるがゆえに安易な気持ちでは選出できないジレンマがあったかも。
とはいえ、自分は芥川賞、直木賞受賞作品を積極的には読みません。
特に芥川賞は純粋な文学的で小難しい作品が多い印象。
エンタメ性の強い「本屋大賞」「このミステリーがすごい」の方が自分にとっての当たりが多いです。
次回の芥川賞、直木賞の発表がどうなるか注目していきたい。